オーディションの写真の撮り方は研究が必要

オーディションに応募するためには、まず書類選考に通らなければなりません。履歴書に使う写真は、特に指定された場合は上半身部分のバストアップ写真と全身写真になります。

オーディション用の写真は、何気なく撮られても良いものが撮れる訳ではありません。光が当たる角度や顔の向き、どこで撮影を行うかなどによって、雰囲気がガラリと変わります。

良い写りのオーディションの写真を手に入れるためには、撮影するポイントを事前に家で練習してからスタジオでの写真撮影に臨みましょう。オーディション用の写真をきれいに撮るためには、撮り方のテクニックを抑えておくことが大事です。

まず上半身部分のバストアップ写真ですが、光の当たり方を意識してみましょう。カメラを向けられると、どうしても目の前にあるレンズを意識してしまいがちですが、レンズを意識するのは少し待ってみましょう。たとえば男性の場合、横から光を当ててもらうと影ができるので、鼻が高く見えます。それだけで、かっこよく見えるようになります。これは、ハーフシャドウというテクニックです。

女性の場合は、正面から光を当ててもらう順光が一番良いと言われています。写真撮影の時は、レフ版という道具を使いますが、レフ版の役割は光を反射させて人物に当てることです。学校の教室で、下敷きに外からの光が当たって天井に写っていることがありますが、それと同じようなイメージです。レフ版は、写真スタジオには必ず備わっているアイテムです。

男性はハーフシャドウ、女性は順光を意識して写真を撮ると、良い写真が撮れます。どんなに良い表情をしていても、光を意識していなければ良い写真として写りません。しかし、光を意識した写真が撮れていれば、たとえ顔に自信が持てなかったとしても、審査員には評価してもらえる写真を撮ることができます。そのため、光についてはしっかり意識しましょう。

次に、顔の角度も意識をしましょう。写真を撮る時には、真正面を向くのではなく、レンズに対して顔の角度を付けるようにしましょう。撮影で写真を撮ってもらう前に、家で練習していくと良いでしょう。

角度をほんの少し変えるだけで、印象が変わります。どの角度にするとよりよく見えるかを研究しましょう。その際に、目線はカメラのレンズから外さないようにします。

雑誌などで使う写真の場合は、わざと目線をカメラから外すという方法もあるのですが、今回はオーディションに使う写真ですので、あくまで自分をはっきり表現するためにも、目線はしっかりとカメラに向けるようにしましょう。

バストアップ写真は、枚数を撮れば撮るほど、ポーズの付け方が上手になり、良い写真が撮れるようになってきます。顔の角度だけではなく、髪形や服装など、いろいろなパターンで試してみると、自分をより良くアピールできる方法が分かってきます。それをイメージして撮影に臨めば、より魅力的な写真が撮れるでしょう。

全身写真を撮る時には、いろいろと気をつけなければならないポイントがあります。基本的に、気をつけの状態の姿勢から受けるイメージを変えるために、足を肩幅くらいの広さにしてナチュラルな雰囲気で立ちましょう。

この状態では体重が両足に均等にかかっているので、右足、左足へと重心を移動させてみましょう。全身写真では手が写ってしまうので、手の位置は写真を撮った時に意外と目に入る部分です。

姿勢はきちんとしているのに、手の置き場が中途半端だと違和感がある写真になってしまいます。そのため、手の位置は研究の必要性があります。雑誌などを見て、どの位置に持ってくるのが良いかを研究してみましょう。

オーディションの写真では、両手を後ろで組んだり、両方の手をポケットに入れるのはNGとなります。写真を撮られるアングルは、オーディションの写真の場合は少し上からがおすすめです。下から撮ると、脚は長く見えるものの顔が太く写ってしまうためです。一般的には胸から少し上のアングルから撮るのがおすすめだと言われています。

オーディションの写真の撮り方は研究が必要