ギターのパーツ解説!フィンガーボード編その2

さて、今回も前回に引き続きギターの重要なパーツ、フィンガーボードについて解説していこうと思います。今回はフィンガーボードの形状に触れていこうと思います。
ギターのフィンガーボードは一見、フラットのように感じますがよく見ると緩やかな曲線を描いています。この曲線は“R”という単位で表記されています。曲線を表す際は、“R”の前に数字が入るのですがこの数値が大きければ曲線は緩やかになり、反対に数値が低ければ曲線はきつくなります。この曲線がギター演奏、弦高に大きくかかわってきます。

具体的に説明しますと、184Rという規格があります。こちらはフェンダーで多く採用されている規格です。しっかりと握りこめるのでコード弾きなどに適しています。その反面、弦高を下げてチョーキングをすると音が詰まりやすいといった欠点を持っています。そのほかにも305Rという規格があります。こちらの規格はギブソンのギターでよく見られるものになります。曲線が緩やかなためチョーキングとの相性が非常に良く、弦高を下げても問題なく演奏できます。また、フラットに近い400Rは速弾きといったテクニカルな演奏に適しています。

このように曲線が緩やかなものほど弦高を下げることができます。弦高が低いということは左手に入れる力は少なくすみます。そのため、現代ではこの仕様が好まれている傾向にあるようです。
フィンガーボードの形状が演奏や弦高に影響するということを分かっていただけたでしょうか。ご自分で既にギターを持っている方は今一度フィンガーボードを見直して、曲線がどうなっているか確認してみましょう。これからギターを買うという方はギター選びの参考にしてみてください。

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