コーヒーの生産量トップはブラジル!

ブラジルのコーヒー豆にまつわる歴史

コーヒーの原産であるエチオピアから欧州、アンティル諸島、ギアナを経由してブラジルに伝わったのは1727年と言われています。

 

本格的な栽培が始まるのは、30年以上後となる1761年頃に始まったようです。

それから、欧米におけるコーヒーの需要増大と並行するように、ブラジルでのコーヒー生産は急増していき、1850年にはそれまで生産量一位だったジャワを追い越して世界最大の生産国となります。

それから150年以上、世界一の座を守り続け、現在では年間生産量は約300万トンとなっています。

 

 

ブラジルにおけるコーヒー豆のランクの付け方

ブラジル国内で生産された豆はサイズ、混入物や欠点豆の多さ、味の3点からランク付けされます。
サイズは、スクリーン18/19、18、17/18、17等に分けられています。数が大きくなるほどに豆のサイズも大きくなります。

 

今は選別用のマシーンで選別作業を行うのが主流ですが、昔はサイズ違いのザルのようなもので、豆をふるってサイズを分けていました。今でも手作業で分ける農園も少数残っているようです。
混入物の多さの確認方法は、300gのコーヒー豆の中に含まれる混入物の多さによって、NO.2~NO.8に分けられます。小石や小枝などの異物、未熟豆や虫くい豆などの欠点豆の数によって、加点方式で点数がつけられます。

 

ブラジルでは、コーヒーは農作物であり、欠点のない、完璧なものを作り続けることはできないという観点から、「NO.1」というランクは存在しません。
味は、鋭い刺激のある味「hard」や、滑らかで甘みのある味「soft」などのように、5種類に分けられます。

 

 

ブラジルでのコーヒーの飲み方

コーヒー生産量一位のブラジル、国内のコーヒー消費量も多いようで、世界第二位となっています。(ちなみに一位はアメリカです。)作るのも、飲むのも盛んなブラジルですが、飲み方は日本と異なる形式が主流のようです。
異なる理由は、流通しているコーヒーの品種が違うことが関係します。
 
日本で出回っているコーヒー豆の品種は、「アラビカ種」というコーヒーの品種の中でも高級で上質なものが主流です。もちろん、生産国がブラジルのものも大多数がアラビカ種となります。
 
一方で、ブラジル国内で出回っている品種は、「ロブスタ種」という品種、味ともにランクが落ちる普及品となります。ブラジル産のアラビカ種のほとんどは、輸出用として生産しているためです。
 
コーヒー自体も多くの豆を使って、濃い目に淹れたものが主流です。それを、デミタスカップに注ぎたっぷりの砂糖を入れて飲む、これが普通の飲み方だそうです。ブラックで飲むという感覚自体がないそうで、ブラジルの方からすると、日本人はよくあんなものをそのまま飲めるなあ、と思われているかもしれませんね。
 
美味しいコーヒーを作っているのに、ブラジル国内には出回らず、しかもこのような飲み方が定番となっている。ブラジル人が好んでしている飲み方かもしれませんが、日本ではどこでも、美味しい、ブラジル産のコーヒーを楽しめるので、感謝しなければなりませんね。

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コーヒーの生産量トップはブラジル!