コーヒー豆は主に3種類に分けられます。また、種類のなかでも複数の品種に分けられ、それぞれが独自の特徴を持っています。
アラビカ種
一つ目にアラビカ種です。
世界中で一般的なレギュラーコーヒーとして使われており、コーヒー生産量の70パーセント以上を占めています。
3種類の中で最も香味に優れ、低温・高温・多雨・小雨に不適で耐病性は低いのが特徴です。環境適応性や耐病性の高さを求めた品種改良が盛んに行われ、多様な品種がみられることもアラビカ種の特徴です。
ロブスタ種
二つ目ににロブスタ種です。
苦味が強く、レギュラーコーヒーでは、低価格な喫茶店やホテルのコーヒー、インスタントコーヒーや缶コーヒーなどの材料に使われています。
主に価格調整や増量用として使われていますが、イタリア風のエスプレッソの場合は、少量のロブスタ種を入れることで強すぎる酸味を抑えて、香りや風味の良いエスプレッソが出来る場合もあります。
リベリカ種
最後にリベリカ種です。
西アフリカのリベリア原産で、平地・低地・高温・低温に対して環境適応性が大きく、成長しやすい品種です。
根が深く張り、干害・小雨・多雨にも強く結実も良好です。主に自国消費用として栽培され、ごく少量ヨーロッパに出荷されるようです。苦味が強いと言われています。
このように、コーヒー豆と言っても多種多様なものがありますので、自分の好みにあったものを購入することが大切です。
コーヒー豆はランク付けされている!
最近のブームで「スペシャルティコーヒー」という言葉をよく耳にしますが、それ以外のコーヒーにはどのようなものがあるのでしょうか。
また、何種類に分けられているのか調べてみました。
まず、SCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)やCOE(Cup Of Excellence)の評価が80点以上のものが「スペシャリティコーヒー」です。生産されるコーヒー豆全体の5パーセントほどと言われており、品質と価値が共に高いコーヒーとして分類されます。
その中でも、88点以上を「トップオブトップ」、85点以上を「トップスペシャリティコーヒー」と呼び、スペシャルティコーヒーの中でもランク付けされています。
次に、生産地が限定されているなど、何かしらの付加価値があるコーヒーで、SCAJやCOEのカップ評価が76点以上のものが「プレミアムコーヒー」となります。そして、一般的なコーヒーとして最も多く消費され、SCAJやCOEのカップ評価76点未満のものが「コマーシャルコーヒー」です。「コモディティコーヒー」や「メインストリームコーヒー」とも呼ばれています。
最後に、安いレギュラーコーヒーに使われている低級品の豆が「ローグレードコーヒー」となります。
コーヒーを大量に生産する国では、国内用で「ローグレードコーヒー」を、輸出用に「スペシャリティコーヒー」を栽培・消費することがあるようです。このようにコーヒー豆は、点数によりランク付けされた上で取引が行なわれ、日本国内に入ってきて取り扱われています。ちなみに、SCAJが直接評価するのではなく、SCAA(米国スペシャルティコーヒー協会)の評価を基に点数づけされているようです。